電子ドラム

電子ドラムのおすす16選 – 初心者向け | 失敗しないための選び方

電子ドラムとは

電子ドラムとは、ドラムセットを電子的に再現した楽器です。電子ドラムでは、叩く部分の振動をセンサーで受け取り、音源モジュールと呼ばれるデバイスで音を作り出します。音はスピーカーやヘッドホンで聞くことができます。電子ドラムのメリットは、音量を調節できることや、様々な音色を選べることです。

電子ドラムのメリット

電子ドラムを利用すれば自宅にいながら練習できるほか、好みの音量や音色にて演奏できるといった強みがあります。

自宅で練習できる

電子ドラムの最大のメリットは、自宅で練習できることです。生ドラムは大きな音が出るため、近隣への騒音や家族への迷惑になりがちです。しかし、電子ドラムはヘッドホンを繋げば楽器の音が聞こえるのは自分だけで、外に聞こえるのはパッドを叩く音だけ。また、電子ドラムはコンパクトなモデルも多く、置き場所に困らないという利点もあります。

聴くときの音量を調整できる

電子ドラムは、聴くときの音量を調整できるというメリットもあります。生ドラムは一定以上の音量が出てしまうのに対し、電子ドラムなら音源モジュールやスピーカーにてボリュームを変更可能。例えば、他の楽器と一緒に演奏するときは大きめに、自分だけで練習するときは小さめにできます。また、とくに子供に怖い難聴も電子ドラムなら心配なし。聴くときの音量に応じて柔軟に対応できるのが電子ドラムの魅力です。

さまざまな音色やトレーニング機能

電子ドラムは音源モジュールによってさまざまな音色やトレーニング機能を利用できます。生ドラムでは鳴らせない音色やパーカッションの音も鳴らせるので、ジャンルや表現力に幅が広がります。また、メトロノームやリズムトレーナーなどの機能を使えば、正確なタイミングやテクニックを身につけられるため、初心者の技術向上に役立つでしょう。

電子ドラムのデメリット

多くのメリットがある反面、電子ドラムにはいくつかのデメリットがあるのも事実。たとえば、騒音への対策やアコースティックドラムとの勝手の違いなどがあります。

騒音への注意が必要

電子ドラムは、アコースティックドラムに比べれば音量が小さいですが、それでも無音というわけではありません。パッドを叩く音やバスドラムを踏む振動は、近隣や家族にとっては騒音になりうるので注意が必要です 。特にバスドラムは床に直接音が伝わるので、マンションおよびアパートなどの集合住宅では防音マットやクッションが必須です。

打感がアコースティックドラムと違う

電子ドラムは、パッドの素材や形状によって打感が異なります。ゴムやメッシュなどの静かな素材を使ったパッドもありますが、生ドラムとは違って跳ね返りが強かったり固かったりします。また、パッドの大きさや配置も生ドラムと同じではない場合が多く、叩く位置や角度に違和感を感じることもあります。電子ドラムは、生ドラムに近い打感を求める人にとっては満足できないかもしれません。

初期費用が高い

電子ドラムは、アコースティックドラムに比べて初期費用が高いというデメリットもあります。相場では安いものでも10万円弱、高いものでは30万円以上もします 。さらに、ヘッドホンやスピーカーなどの周辺機器が必要なケースも。電子ドラムは維持費はかからないというメリットもあるものの、購入時には予算をしっかり考える必要があります。

電子ドラムの比較ポイント

パッドの素材

電子ドラムを選ぶときに重要なポイントのひとつが、パッドの素材です。パッドとは、太鼓の部分でスティックで叩く部分のことで、素材によって叩き心地や静音性が異なります。

ラバーパッド

ゴムパッド

ラバーパッドは、ゴム製のパッドで、耐久性が高くコストパフォーマンスに優れています。初心者向けやエントリーモデルに多く使われています。しかし、打感が固くて跳ね返りが強いため、手首や肘に負担がかかりやすいです。また、音量も大きくなりやすいので、騒音対策が必要です。

メッシュパッド

メッシュヘッド

メッシュパッドは、網目状の布製のパッドで、チューニングにて跳ね返りを調整できます。アコースティックドラムに近い打感を得られるため、経験者向けやハイグレードモデルに多く使われています。振動や音量も抑えられるので、静かに練習したい人におすすめです。ただし、価格は高めです。

シリコンパッド

シリコンパッド

シリコンパッドは、YAMAHAの電子ドラムに採用されている特殊なパッドで、メッシュパッドと同様に生ドラムのような打感を実現しています。振動や音量もメッシュパッドと同程度に抑えられるため、静かに練習したい人におすすめです。価格は高めですが、生ドラムのような感覚で練習したい人はぜひチェックしてみてみましょう。

ペダルの種類

電子ドラムを選ぶときにパッドと同程度に注目すべきポイントが、ペダルの種類です。ペダルとは、足で踏んでバスドラムやハイハットの音を出す部分で、種類によって叩き心地や静音性が異なります。

キックペダル

キックペダルとヘッド

キックペダルは、通常のドラムペダルを装着できるタイプで、アコースティックドラムに近い感覚でペダルを踏めます。しかし、構造上、どうしても叩いたときの音や振動が発生してしまいます。騒音対策が必要な場合や狭いスペースに設置したい場合は注意が必要です。

なお、ヘッドは下図のように取り外し可能なので、ツインペダルやすでに持っているペダルと変えられます。

キックペダル単体

スイッチペダル

スイッチペダル

スイッチペダルは、ペダルを踏むことでスイッチが作動し音が鳴るタイプで、騒音や振動を抑えられるメリットがあります。省スペースで設置できるのも便利です。ただし、バスドラムの強弱やハイハットの開閉具合を細かく表現しづらいのが難点といえます。スイッチペダルは、静音性やコンパクトさが最優先の場合におすすめです。

サイズ

電子ドラムを選ぶときに重要なポイントのひとつが、設置方法とサイズです。電子ドラムは、生ドラムに比べてコンパクトで軽量なものが多いですが、それでも一定のスペースが必要です。また、設置方法によっては持ち運びや収納がしやすかったり、演奏感が変わったりします。

折りたたみタイプ

折りたたみタイプの電子ドラムは、使用しないときにコンパクトに折りたためるタイプの電子ドラムです。スペースが限られている場合や移動しやすいモデルを探している場合におすすめです。ただし構成や機能がシンプルな点、安定性が低い点、パッドが小さめな点はデメリットです。折りたたみタイプは、移動や収納を重視する人や省スペースを求める人におすすめです。

据え置きタイプ

据え置きタイプの電子ドラムは、使用しないときにもそのまま設置しておくタイプの電子ドラムです。折りたたみタイプよりも安定感があり、生ドラムに近い感覚で演奏できます。パッドやシンバルの数も多く、表現力豊かなサウンドや機能が充実しています。本格的な練習や演奏を楽しみたい方におすすめです。

ブランドの種類

電子ドラムは、各ブランドによって特徴や性能が異なります。また、価格やサポート体制もブランドによって変わります。ここでは、代表的なブランドであるRolandやYAMAHAのほかATV、Alesis、PLAYTECH、SONNARについて紹介します。

Roland

Rolandは「V-Drums」というブランド名で電子ドラムを販売しており、プロから初心者まで幅広く支持されています。メッシュパッドを採用したモデルが多く、生ドラムに近い叩き心地と静音性を両立させています。また、内蔵された音源や機能も豊富で、さまざまなジャンルやスタイルに対応可能です。本格的な練習や演奏を楽しみたい方におすすめです。

YAMAHA

YAMAHAは、生ドラムでも有名な日本の楽器メーカーで、電子ドラムとしては「DTX」というブランドを展開しています。YAMAHAの電子ドラムは、生ドラムのノウハウを活かして作られており独自のシリコンパッドも特徴。YAMAHAは価格帯は安いものから高級モデルのものまでさまざまです。

ATV

ATVは日本の電子楽器メーカーで、高品質なサウンドと表現力を追求した電子ドラムを製造しています。メッシュヘッドやシリコンシンバルパッドを使用し、アコースティックドラムに近い演奏感を再現。音源モジュールは、録音した生の音を圧縮せずに鳴らしているため自然でリアルな音色となっています。

Alesis

Alesisは、アメリカの電子楽器メーカーであり、コスパの高い電子ドラムを提供しています。低価格帯でありながらメッシュパッドを採用しているほか、シンバルチョークにも対応。初心者や予算に限りがある人におすすめです。

PLAYTECH

PLAYTECHは、楽器や音響機材、照明機材の国内通販サイト「サウンドハウス」のオリジナルブランドです。他のブランドに比べて価格を抑えつつ基本的な機能をしっかり搭載しているのが特徴。ほかの低価格帯のドラムと比べると、日本語でのサポートに対応しているため、トラブルがあった際にも安心な点は強みです。

SONNAR

DONNERの電子ドラムは、メッシュパッドを採用したコンパクトなドラムセットです。折りたたみ式のフレーム構造でスペースを節約でき、ドラムスローンやヘッドホンなどの付属品もそろっています。費用を抑えてはじめる場合、候補に入るブランドです。

クラッシュシンバルの数

リハーサルスタジオでの練習を補う目的として電子ドラムを購入するのであれば、シンバルの数にも注意しましょう。

クラッシュシンバルが1つ

クラッシュシンバルが1つの場合は合計でシンバルが3つ

低価格モデルではクラッシュシンバルを1つのみ搭載しているケースが多いです。電子ドラムを楽しむだけであればとくに問題はないものの、スタジオやライブ会場では2つが基本となっているため、練習のしづらさは否めません。

クラッシュシンバルが2つ

クラッシュシンバルが1つの場合は合計でシンバルが4つ

中価格帯以上ではクラッシュシンバルを2つ搭載しているケースが多いです。アコースティックドラムをいざ叩くとなったときに違和感がなく、初心者ほど重視してほしいです。ちなみに、ブランドによってはシンバルを別途追加して搭載できますので、あわせて検討するとよいでしょう。

電子ドラムの選び方

電子ドラムの選び方としては、ひとつは目的と予算の兼ね合い、もうひとつは住宅環境があげられます。

1. 目的と予算

電子ドラムを導入する際の目的を整理し、それにあわせて予算を組むのがおすすめです。下記はその一例で、こちらの記事でもこれに沿って紹介していきます。

  • 子供の遊びなら、5万円以下
  • 中学生〜大人の入門用は、5〜10万円
  • 高校生〜大人の上達したい方は、10〜20万円
  • 大学生〜大人の経験者には、20万円〜

もし、予算が足りない場合はそれに応じてどこまでなら妥協できるのかを下表を参考にしながら検討しましょう。

値段が安い値段が高い
ブランド、サポート体制低め高め
ペダルスイッチキックペダル
クラッシュシンバル1つ2つ
パッドゴムメッシュ, シリコン
音色少ない多い

2. 住宅環境

電子ドラムを選ぶときには、住宅環境の観点からも考慮する必要があります。電子ドラムは生ドラムに比べて音は小さいですが、パッドやペダルを叩くときには床や壁に振動が伝わります。特にペダルを踏むときの騒音は、横で洗濯機や掃除機を鳴らしているほどに相当するほど(※)。そのため、住宅環境に即した対策は必須といえます。

※参考サイト

一軒家

一軒家 一軒家の場合は、電子ドラムの選び方にあまり制限はありません。音量や振動を気にせずに演奏できるので、自分の好みや目的に合わせて自由に選べます。ただし、一軒家でも隣家との距離が近い場合や、夜間などの時間帯に演奏する場合は、音量を下げたりヘッドホンを使用したりするなどの配慮が必要です。

集合住宅(鉄筋コンクリート造)

鉄筋コンクリート造の集合住宅に住んでいる場合は、音や振動が伝わりにくいというメリットがあります。しかし、それでも完全には防音できません。特に下の階へ配慮が必要です。たとえば次のような対策があります。

  • 電子ドラムの下に防音マットやノイズイーターを敷く
  • パッドをメッシュやシリコンにする
  • ペダルをスイッチペダルにする
    • 踏み方に違和感が大きいのでバスドラムのスイッチペダルは最終手段にしたい

集合住宅(木造, 軽量鉄骨造)

木造や軽量鉄骨造の集合住宅の場合は、壁や床が薄くて音や振動が伝わりやすいので、そもそも電子ドラムの設置がかなり難しいです。もし設置するのであれば下記の対策を実施したうえで、クレームが入ったらやめる覚悟をしておきましょう。

  • ヘッドホンを使う
  • 昼間および隣人のいない時間のみ練習する
  • 防音台を設置する
    • ディスクふにゃふにゃシステムとも呼ばれます

正直なところ、木造や軽量鉄骨造であれば電子ドラムを買わずに、リハーサルスタジオで練習することをおすすめしたいです。電子ドラムがなくてもできる練習は多くありますし、私の知り合いの東京に住んでいる人はほとんど電子ドラムを購入せずに上達しています。

[TIPS]常設できないときは折りたたみ式

近隣住民以外に住宅環境の観点で気をつけたい点は、設置するスペースです。電子ドラムを設置したままにできるのであればそれがもっともよいですが、常設が厳しい場合は折りたたみの電子ドラムを検討しましょう。ただ、低価格〜中価格の電子ドラムが多いので、高級モデルを購入したい方にはおすすめできません。

【金額別】電子ドラムのおすすめ16選

[-5万円]子どもの遊び用(例外あり)

小さな子どもが遊ぶ程度であれば、5万円以下の電子ドラムでもぎりぎり許容できる範囲かと思います。というのも、下の表のように電子ドラムにほしい要素をまかなえないケースが多いからです。

品質
ブランド、サポート体制×, △
ペダル×(スイッチ)
クラッシュシンバル×(1つ)
パッド×(ゴム)
音色×(少ない)

例外的な電子ドラムもいくつかは存在しますが、アコースティックドラムを叩く前提なのであればせめて10万円以下であたりをつけるのがおすすめです。

ROLAND / TD-1K

ROLAND / TD-1Kは、電子ドラムのなかでも有名なROLANDが手がけるエントリーモデルです。コンパクトでシンプルなデザインが特徴で、小さな子どもが練習に使うのには適しています。反面、パッドやシンバルを支えるパイプが少ないため、設定しづらいのが難点です。

品質
ブランド、サポート体制
ペダル×(スイッチ)
クラッシュシンバル×(1つ)
パッド×(ゴム)
roland_td1ka
ROLAND / TD-1Kのパーツ構成・詳細 機能・仕様 スネア ヘッド サイズ リム アコースティックシェル ゴム - - ...

Alesis / NITRO MESH KIT

Alesis / NITRO MESH KITは、コストパフォーマンスに優れた電子ドラムで、すべてのパッドがメッシュなのが特徴。バスドラムのペダルがキックペダルであることから練習に必要な最低限の機能をもっています。しかし、高さが低く大人ではやや使いづらい面もあります。

品質
ブランド、サポート体制
ペダル○(キックペダル)
クラッシュシンバル×(1つ)
パッド○(メッシュ)
Nitro Mesh KIT
Alesis / NITRO MESH KITのパーツ構成・詳細 スネア ヘッド サイズ リム アコースティックシェル メッシュ 8 ○ - ...

PLAYTECH / PDS-500

PLAYTECH ( プレイテック ) / PDS-500 電子ドラム
created by Rinker

PLAYTECH / PDS-500は、サウンドハウスが独自に開発した電子ドラムです。スネアが10インチかつメッシュヘッドと使いやすく、バスドラムはキックペダルなのもよいです。また、低価格ブランドではあるものの、千葉県の成田に本社をおいており問い合わせや試奏も可能な点は便利。大人も使える5万円以下の電子ドラムとしては1番おすすめです。

品質
ブランド、サポート体制
ペダル○(キックペダル)
クラッシュシンバル×(1つ)
パッド×(ゴム)
PDS-500
PLAYTECH / PDS-500のパーツ構成・詳細 スネア ヘッド サイズ リム アコースティックシェル メッシュ 10 ○ - ...

Donner / DED-200

Donner / DED-200は、価格をかなり落としつつも機能と付属品を充実させた電子ドラムです。パッドがすべてメッシュ素材で、バスドラムはキックペダル。また、5万円以下ながらヘッドホンやキックペダル、スローン(椅子)を付属しているという破格の構成。難点はサポートに期待できないところ、利用者が少ないことから不明点を解消しづらいところなどがあげられます。

品質
ブランド、サポート体制×
ペダル○(キックペダル)
クラッシュシンバル○(2つ)
パッド○(メッシュ)
Donner / DED-200のパーツ構成・詳細 スネア ヘッド サイズ リム アコースティックシェル メッシュ 8 - タ...

[5-10万円]中学生〜大人の入門用

10万円以下であれば、アコースティックドラムでの演奏を視野にいれた構成が検討できます。

品質
ブランド、サポート体制△,○
ペダル×(スイッチ),○(キック)
クラッシュシンバル×(1つ)
パッド×(ゴム),○(メッシュ)
音色×(少ない)

10万円以下のモデルで特に注意したいのがペダルです。木造建築や軽量鉄骨のマンション・アパートでもない限り、キックペダルにしたほうが足の操作が自然な形となるため無難です。ちなみに、クラッシュシンバルの数はモデルによってはカスタマイズできるため、必要に応じて後からつけたすのも検討しましょう。

ROLAND / TD-02KV

ROLAND / TD-02KVは、ROLANDのエントリーモデルです。コンパクトであることに加え、ROLANDであるため追加パーツでカスタマイズしやすいのが強みです。また、別売のBOSS BT-DUALを購入すればBluetooth機能で、スマートフォンやタブレットと連携可能。欠点は、ROLAND / TD-1Kと同様にセッティングに苦労するところといえます。

品質
ブランド、サポート体制
ペダル×(スイッチ)
クラッシュシンバル×(1つ)
パッド△(スネアのみメッシュ)
TD-02KV
ROLAND / TD-02KVのパーツ構成・詳細 スネア PDX-8 ヘッド サイズ リム アコースティックシェル メッシュ 10 ○ ...

YAMAHA / DTX452KUPGS

YAMAHA / DTX452KUPGSは、日本の楽器メーカーのYAMAHAが手がける高品質で使いやすいモデルです。YAMAHAの実物のドラムでも使用されるキックペダルとスローン(椅子)が付属されているため、一定の品質が保証されています。付属専用のiOSアプリも提供しており、スマホやタブレットと連携可能。ただ、硬めなゴムパッドなのが玉に瑕ではあります。

品質
ブランド、サポート体制
ペダル○(キック)
クラッシュシンバル○2つ
パッド×(ゴム)
DTX452KUPGS
YAMAHA / DTX452KUPGSのパーツ構成・詳細 スネア TP70S ヘッド サイズ リム アコースティックシェル ゴム 7.5 ○ ...

Alesis / SURGE MESH KIT ※2022年9月に販売終了

Alesis / SURGE MESH KITは、全パッドにメッシュを採用しつつも10万円以下に抑えられている電子ドラムです。スネアドラムもタムも2つの叩き方に対応。しかし、上位のAlesis / CRIMSON II SPECIAL EDITIONは価格に対する機能がさらに優れているため、どうしてもという理由がなければSURGE MESH KITを買う必要がないのではと思うのも本音です。

品質
ブランド、サポート体制
ペダル○(キックペダル)
クラッシュシンバル×(1つ)
パッド○(メッシュ)

[10-20万円]高校生〜大人の上達したい人用

学生やサークル、趣味にて電子ドラムを必要としている場合には、10〜20万の電子ドラムがおすすめです。下の表のとおり、電子ドラムに必要とされている基本性能はおおむねそろっています。

品質
ブランド、サポート体制
ペダル○(キック)
クラッシュシンバル○(2つ)
パッド○(メッシュ)
音色△,○

そのため、10万円以上の電子ドラムではそれぞれの強みがなにかに注目して選定しましょう。カスタマイズのしやすさや音色の良さ、コストパフォーマンスなどひととおりの機能があるからこそ、選択の幅が広いです。

ROLAND / TD-17KV

ROLAND / TD-17KVは、ROLANDのなかでも定番とされているベストセラーです。メッシュパッドやキックペダルを採用。クラッシュシンバルは1つのみですが、カスタマイズは可能なので必要に応じてもう1枚のシンバルは別途購入するとよいでしょう。

BluetoothやUSB-MIDIなどのインターフェイス、パソコンやスマートフォンからの再生・録音、メトロノーム、コーチングなどパッと思いつく機能は大体そろっています。あれこれ迷うぐらいであれば、ROLAND / TD-17KVをおすすめしたいぐらいにはハズレない電子ドラムです。

品質
ブランド、サポート体制
ペダル○(キック)
クラッシュシンバル×(1つ)
パッド○(メッシュ)
TD-17KV-S
ROLAND / TD-17KVのパーツ構成・詳細 スネア PDX-12 ヘッド サイズ リム アコースティックシェル メッシュ 12 ○ ...

ATV / EXS-2 MK2

ATV / EXS-2 MK2は日本発の電子ドラムメーカーで、音源モジュールによるきれいな音色が特徴。パッドは全てメッシュ素材で作られており、シンバルはカップ、ボウ、エッジにそれぞれ対応しています。

ミドルクラスの電子ドラムのなかではきれいな音色が強みです。録音した原音をそのまま再生しているため、本物のドラムと遜色のない鳴りを体感できます。反面、音を加工するのにはやや不向きなので、特殊な音を鳴らしたい方には向きません。

品質
ブランド、サポート体制
ペダル○(キック)
クラッシュシンバル×(1つ)
パッド○(メッシュ)
EXS-2MK2
ATV / EXS-2 MK2のパーツ構成・詳細 スネア 10インチ・スネア(ATV) ヘッド サイズ リム アコースティックシェル メッシュ ...

Alesis / CRIMSON II SPECIAL EDITION

Alesis / CRIMSON II SPECIAL EDITIONは、10万円代前半にてひとおおりのほしい要件がそろってしまう電子ドラムといえます。パッドは全てメッシュヘッド、バスドラムはキックペダル対応、シンバルもクラッシュシンバルが2つと経験者にも十分すぎる構成。

スネアドラムにはスタンドまで付属しており、セッティングの自由度も高いです。日本ではあまりメジャーなブランドではないため、サポートや使い方などで一部不安が残るかもしれないものの、それを補って余りある機能の充実度です。

品質
ブランド、サポート体制
ペダル○(キック)
クラッシュシンバル○(2つ)
パッド○(メッシュ)
Alesis / CRIMSON II SPECIAL EDITIONのパーツ構成・詳細 スネア ヘッド サイズ リム アコースティックシェル メッシュ 12 ○ - ...

[20万円-]大人の上級者用

バンドや配信を仕事にしている人や趣味であっても本格的に取り組みたい人には、20万円以上の電子ドラムが適しています。

品質
ブランド、サポート体制
ペダル○(キック)
クラッシュシンバル○(2つ)
パッド○(メッシュ)
音色

20万円を超える電子ドラムでは、打感や音色といった細かいニュアンスをどこまで突き詰めるかがカギとなります。正直、私も詳しくないレベルの価格帯であり、失敗しないよう試奏も強くおすすめしたいため、ここでは商品をかんたんに触れるにとどめます。

ROLAND / TD-50KV2

TD-50KV2
ROLAND / TD-50KV2のパーツ構成・詳細 スネア PD-140DS ヘッド サイズ リム アコースティックシェル メッシュ 14 ...

ROLAND / VAD706

ROLAND / VAD706のパーツ構成・詳細
created by Rinker

VAD-706
ROLAND / VAD706のパーツ構成・詳細 スネア PD-140DS ヘッド サイズ リム アコースティックシェル メッシュ 14 ...

YAMAHA / DTX720K

DTX720K
YAMAHA / DTX720Kのパーツ構成・詳細 スネア XP80 ヘッド サイズ リム アコースティックシェル シリコン 8 ○ -...

ATV / aDrums artist Expanded Set

aDrums artist Expanded Set
ATV / aDrums artist Expanded Setのパーツ構成・詳細 スネア aD-S13 ヘッド サイズ リム アコースティックシェル メッシュ 13 ○ ...

Alesis / STRIKE PRO SPECIAL EDITION

Strike Pro Special Edition
Alesis / STRIKE PRO SPECIAL EDITIONのパーツ構成・詳細 スネア ヘッド サイズ リム アコースティックシェル メッシュ 14 ○ ○ ...

私の価格帯別おすすめ電子ドラム

私の独断と偏見ではあるもの、各価格帯のおすすめの電子ドラムを記載しておきます。

電子ドラムは、日本の住宅環境を考慮するとどうしても購入のハードルが高い楽器です。心配な場合は、防振マットやノイズイーターを併用しつつ、可能なら近隣住民に相談してみるのもひとつの手かもしれません。

また極論ですが、電子ドラムがなくてもドラムの練習は可能です。私としては電子ドラムうんぬんより、ドラムやバンドを少しでも長く好きでいてくれればなによりもうれしいです。それぞれにとって最適なドラムとの付き合い方ができますように。