ドラムの楽譜は難しい
ドラムの楽譜は、特殊な書き方をしているんだ。読むの難しかったんじゃない?
でもこの記事を読めば、そんな心配も無用。読み方もちゃんと解説するよ。
では、さっそくドラム譜の読み方を見ていこう。
記号の表記
ドラム譜と、他の楽譜で大きく違うのは、「音の長さ」の概念がない点。
もう少し、簡単にいうと「ある音をxx拍だけ伸ばして〜」みたいなのがほぼない。
そして、音の高さでたたく場所を表している。この音の高さはスネアを表して、これはバスドラを表して…って感じ。
まとめたのがこれ。


ハイハットのクローズは、上に「+」がつくときもあるよ。
フットハイハットってのは、足でハイハットを踏む奏法。歯切れのいい音がする。
各パーツ名称
念のため、ドラムセットの名称をおさらいしておこう。

ひし形・丸の中にバツ
さっき紹介した、ドラム譜の表記。
実は注意しなきゃいけない点がひとつある。
それは「人によって書き方がバラバラ」ということ。
ある人はクラッシュをこうやって書くけど、またある人は全然違う表記をする、なんてのがざら。
さっきあえて紹介しなかったライドシンバルを見てみよう。

これ、どっちもライドシンバルを表す記号なのだ。
しかし、どっちが使われるかは、楽譜製作者の気まぐれ。
だから楽譜を読むときは、表記と実際の音を比べて、記号がどの音にあたるか確認しよう。
ライドシンバルも、今紹介した2種類以外に表記があるよ。要注意。
実際の楽譜でチェック
今までの解説を元に、楽譜をかくとこうなる。

よくある8ビートのパターン。ドッタ ドドタド ッドタ ドドタを楽譜にしてみたよ。
使われているのは、ハイハット、バスドラ、スネアの3つ。
楽譜に書いてあるタイミングの箇所で、叩けばいい。
バスドラが8分音符だから8分の長さまで伸ばして〜っていうのは考えなくていいよ。
最初の音が8分の始まりと一致するだけ。
ドラムは楽譜と曲と
ドラムの楽譜の読み方はわかったかな。
結局のところ、音源を聴かないとわからないことが多い。
しかも、発売されている楽譜そのものが間違っていることすらもある(ドラム叩ける人が作っていないケース多々あり)。
最初のうちはしょうがないけど、慣れてきたら、楽譜と曲が一致しているかまで聴けたらいいね。