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ドラムが上手い・下手な人の特徴 | 手数やグルーヴ。YOSHIKIは?

YOSHIKIは上手い?

「(X JAPANでドラムやってる)YOSHIKIってドラム上手いの?」

ドラムをやっているなら嫌というほど聞かれるこの質問。でも実際YOSHIKIのドラムって上手いのかな。

上手いドラムの特徴

そもそも上手いドラマーってどんな人だろう。

手数の多いドラマー?パフォーマンスの派手なドラマー?きっとそれだけではない。

じゃあ上手いの基準ってなんだろう。1分ぐらい自分で考えてみてほしい。

考えてくれたかな。以降では私なりに考えてみた上手い人の特徴を紹介するね。

紹介する以外にも特徴はきっとあるから、自分の考え方を照らし合わせてみよう。

手数が多い

手数の多いフレーズを正確に演奏する。これは一つの上手い基準だ。

手数王の異名をもつ菅沼孝三のプレイを見てみよう。(著作権の関係で動画貼れませんでした。すまん)

Youtubeで菅沼孝三をチェック

休む間も無く叩き続けている。これが彼のプレイスタイルである。

叩く回数が多いとそれだけでリズムがずれやすくなる(基本的には)。リズム感だけでなく連打の速度も要求される。

つまり手数の多い中でも正確なタイミングで叩けるのは、上手い特徴の一つである。

他の楽器と合う

他の楽器と調和がとれている。これも上手いドラマーの特徴だ。

椎名林檎の「丸の内サディステック」や星野源の「恋」を演奏している河村”カースケ”智康は、周囲とうまく溶け込んだドラムが魅力的だ。

先ほどの菅沼孝三と比較すると、手数の少なさが一目瞭然である。しかしこれも上手いドラムと言える。

その証拠にカースケは引っ張りだこのスタジオミュージシャンである。桑田佳祐や秦基博、AIKOなど著名なアーティストからもサポートドラマーとして呼ばれている。

主役のアーティストが目立てるように、心地良いように演奏するのが彼のモットーだ。その点において彼のドラムはうまい。

グルーヴが心地よい

独自のグルーヴ感も上手いドラマーと呼べるのではないか。

ZAZEN BOYSで活躍している松下淳は、強烈なグルーヴが持ち味のドラマーだ。

手数が特別多いわけではない。かといってスタジオミュージシャンのように活躍するわけでもない(ある程度は叩いている)。

そんな彼が上手いのは特有のグルーヴを持ち合わせているからだ。

本人にしか出せないグルーヴ感は聴いてて心地よい。この点において彼は上手い。もちろん基礎があってのグルーヴだ。

パフォーマンスが美しい

冒頭で紹介したYOSHIKIに当てはまるのが、パフォーマンスに優れているタイプ。

彼には観客を魅了させるカリスマ性がある。それはパフォーマンスが一因だろう。

ドラム演奏の役割を飛び越えたドラマーとして彼は大きく評価されている。ドラムセットの破壊を含め、ある種のエンターテイナーである。

「唯一無二のドラムスタイル」という点において、彼のドラムは上手いといえよう。

下手なドラムのタイプ

では反対に下手なドラマーの要素とはなんだろうか。

一要素だけを見て下手と決めつけるのはよくないが、強いていうならば次の2点だろうか。

基礎がない

基礎がないドラマーは下手であると言われがちだ。なぜならバンド全体で聴いたときにまとまりがなくなるからだ。

ドラムはリズムの土台を担う機会が多い。しかしその土台が不安定だとバンドとしても不安定になりがちである。

パフォーマンス重視のバンドであれば多少下手でも目をつぶれるが、それでも相応には基礎がほしい。

フレーズの引き出しが少ない

ワンパターンしか演奏できないドラマーも下手と言えるのではないか。

曲中においてわざとフレーズの種類を減らしているのは問題ない。だが他の曲でも同じフレーズしか叩いていないとなると疑問が生じる。

フレーズの種類が少ないと状況にあった最適フレーズを演奏しにくくなる。楽曲の良さを引き出していないという意味で、下手なドラマーだと考えられる。

強みがない

極端なことを言うと、強みはなくてもかまわない。それがアマチュアバンドのドラマーならば。

まったく強みがないとドラマーの替えが効いてしまう。つまり「他のドラマーでもいいじゃん!」ってなるのだ。

スタジオミュージシャンのように目立つ必要のないドラマーは少し話が違うが、それでもその人にしかできない要素があると「この人上手いな!」となる。

YOSHIKIは上手いけど下手

パフォーマンスが上手い

早い話、YOSHIKIはパフォーマンスの上手いドラマーである。

ドラムセットを壊してみたり、セット自体を宙返りさせてみたり。

唯一無二のパフォーマンスはYOSHIKIの真骨頂である。

テクニックは下手

ただぶっちゃけると技術はそこまででもない。

バスドラの連打スピードはそこそこだし、テンポはぶれぶれ。

しかもケガをするってことはそれだけ悪い叩き方をしているとも言える。叩き方に関してはもはや反面教師だよ。

「上手い」ドラマーになろう

上手い・下手の違いについて解説したよ。

結局のところ、上手い下手の基準は主観なんだ。

手数が多くないと上手くないという人もいるし、グルーヴがないとまともに聴いていられないという人もいる。

基礎力ができたら後は自分の強みを伸ばしていこう。

人によっては「それ違うでしょ?」っていうかもしれないけど自分の信念を曲げないのが大事。

神保彰みたいな化け物もいるけどね。

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