スティック

ドラムスティックのブラシ | おすすめ、使い方・奏法

ブラシ、使ったことありますか?

「そもそも何か知らない、、」
「聞いたことはある」

演奏ジャンルにもよりますが、こういう状態ですよね。安心してください。私も、ほぼ実戦では使いません。というのも、ブラシは使用されるジャンルがかなり限られるスティックです。もう少ししたら解説します。

「買わなきゃいけないんだけど、どれがいいんだろう」

通常のスティックとは、違う視点で買わなければ、いけないブラシ。そこんとこも、紹介します。

ブラシの特徴

ブラシとは、チップの方に細いワイヤーたくさん取り付けたものです。現物をみた方が理解が早いです。

スティックの先から無数の線みたいなのが、出ています。これで叩いたり、こすったりして音を出します。

ブラシの奏法

ブラシは通常のスティックでは表現できない音色を出せます。大きく分けて、スウィープ奏法と普通の奏法の2種類です。

スウィープ奏法

ブラシでしか演奏できないのが、スウィープ(スライド)奏法です(普通のスティックでも無理矢理やればできるかも、、)。やり方は、ワイヤーをスネアの上でスリスリするだけ。簡単でしょ?

やってみるとわかりますが、ザラザラした細かい音が鳴ります。これがブラシの特徴的なサウンドです。ドカドカ叩くのではなく、すっと心地の良い音を鳴らす。そんなときに使われるのがこのブラシです。

普通の奏法

何もスリスリするだけがこのブラシではありません。普通に振り下ろして叩けます。しかし、細いワイヤーのおかげて音がかなり軽く、ソフトに仕上がります。通常のスティックでは、想像できないぐらいに、柔らかい音色です。

でも、こんなスティック、どこで使うと思いますか?

ブラシの使い方

ジャズ

ブラシの1番の使い道が、ジャズでしょう。繊細な表現が魅力のジャズは、音量を落としてかつ、細かいサウンドを出せるブラシが便利です。ジャズの音源を聴いたりYoutubeの動画を見たりすると、ブラシで叩いているのがわかります。

バラード

ブラシは独特な音を出せると同時に、音量を抑えられるのも強みです。バラードのように、他の演奏を邪魔したくたいけど、ビートは刻みたいときに便利です。

ブラシのおすすめ3選

どのブラシを買えばよいのかわからないという方のために、おすすめのブラシを3つ紹介します。

Pearl / 722E

わたしがさきほど画像で紹介したブラシです。低価格かつPearlのブランドものです。

はじめてのブラシで悩んでいるような方におすすめの、エントリーモデルです。

REGAL TIP / 583R

プロでも使っているひとのいるREGAL TIPのブラシです。

ワイヤー部分を出し入れでき、収納に便利なほか破損する心配も不要です。やや高めの値段ですが価格相応の価値を感じられるブラシです。

Musiclily / ナイロン製ドラム用ワイヤーブラシ

ナイロンタイプのワイヤーブラシは、スチールタイプと音色が異なるため買う際に注意しましょう。

自分がほしいブラシはスチールかナイロンか、楽器屋で試奏してから購入するのがおすすめです。

ブラシを買うときのポイント

ブラシを買うときのポイントですが、とりあえず2つ気をつけておけば、大きくは買い間違えないはずです。

素材

スチールタイプ

見た目が金属っぽければ、こちらのタイプです。ナイロンタイプより繊細な音が鳴ります。気持ち強い音が出せます。

素材が金属なので、お手入れが甘いと錆びるかもしれません。使用後は毎回布で拭けば十分ですが、忘れないようにしましょう。

ナイロンタイプ

スチールタイプより、明るく軽い音がします。素材が軽いので、音も軽やかになるのをイメージしてもらえればわかりやすいです。

フィーリング

自分の手に馴染むかはポイントです。通常のスティックとは、ショルダーから先の部分がそもそも別物なので、振った感覚もかなり異なります。

楽器屋さんで、実際に触れてから買うといいのではないでしょうか。

ブラシを使えば表現の幅が広がる

ブラシはその独特な音色から、一定のドラマーからは人気のあるスティックです。

しかし、初心者がスティックの扱いを覚えるうえでは、使いにくいです。リバウンドも特殊ですし、音量差もなかなか出にくいです。通常のスティックで、基本の奏法を学んでからブラシを使うと、一層演奏の幅が広がるでしょう。