そんな魔法のスティックはない…というかあったらみんな使ってるし、おもしろくないよね。
「じゃあ高級なスティックって何だ?」
「なんで高級なんだ?」
って声にお答えして、高級なスティックを紹介するよ。
高級スティックの特徴
スティックが高級なのは次のいずれか、または両方を満たしているからだ。
生産コストが高い
原理は宝石と一緒。宝石それ自体は貴重で高価だし、綺麗に磨くのにお金がかかる。
高いスティックも、素材が高価だったり、手間をかけて作っていたりする。
たとえば、スティックが木材の削り出しではなく、金属から生成していると高くなる。
金属それ自体も木よりは高いし、作るのに手間暇がかかる。
販売数が少ない
芸能人のサインを考えてみよう。サインにかかる費用なんて、色紙とマジックぐらいだ。それでも高値になるのは、あの芸能人の書いた「数少ない」サインだからだ。
スティックも生産コストが低いにも関わらず、販売数の少ないせいで高いことがある。
メーカーの標準スティック(代表的なのは5A)は安く、突飛なスティックほど高くなるのは、販売数が関係しているといえよう。
もちろん、販売数だけが要因とは言えないが、一つの要因ではあるだろう。
高級スティック3選
今回紹介するスティックは、残念ながら使ったことがないのであまり解説できない。申し訳ない(誰か使った感想を教えてくれ…)。
というのもまず高い。そして、そこまで特殊な音を求めた試しがない。
プロですらほとんど木製のスティックを使っているので、これらのスティックを使う人は限られるだろう。
VIC FIRTH / VIC-TI5B TITAN
Pearlの商品紹介には以下のように書いてある。
最大限の耐久性を持たすために、先進的な航空宇宙機材で使用されているカーボンファイバー素材 (炭素繊維複合材)を採用。それを世界No.1スティックメーカーだからこそ成せる、革新的なテクノロジーを駆使して、ウッド素材に限りなく近い感触が得られるよう完成させた、“最強”のドラム・スティック。
Pearlの商品紹介
Pearlによるとこのモデルは生産完了(生産終了)しているらしい。
素材はカーボンファイバー。聞いたことしかない素材だ。
革新的なテクノロジーで〜と書いてあるが、もう私としては何が何だかってレベル…日本語なのに理解が難しい。
AHEAD / 5A
AHEADのスティックはどれも高値だったので、調べたところ下のような記述を見かけた。
AHEADは、ドラムスティックをはじめとするアメリカのドラム・メーカーです。主力商品のドラムスティックは芯部分にアルミニウムを採用し、軽量かつ長持ち。ポリウレタン製のグリップ部とナイロンチップは交換可能。(中略)その革新的な製品は、メタルを中心に多くのドラマー達に愛用されています。
サウンドハウスのAHEADカテゴリ
どうやらメタラーでは使っている人が多いらしい。私の周りにメタラーがそうそういないからわからないわけだ…
使用者のレビューを見かけたので載せておく。あくまで個人の感想なので参考のしすぎには注意。
まず重さ=中にアルミの芯が入っているだけあって思いです。
跳ね返り=強いです
リムをかけた時の感触=独特です。「ウニュアっ」てなります。ですが、私は慣れました。
グリップの部分が使用していくと滑りやすくなる。
AHEAD ドラムスティック レビュー | たたきあげ
同じブログではコスパが抜群との表記も見た。パーツの替えが利くからかな(それじゃこの記事の趣旨に合わないじゃん。)。
AHEADについては次の記事で詳しく解説している。おもしろそうなスティックだなと思ったらチェックしてみては。
PLAYWOOD / 10C
見た目は木目を生かしながら、プラスティックも含まれているというレアなスティック。
木材にプラスチックを溶け込ませたドラムスティックとしては珍しいコンプライトを使用したスティック。とても硬く、質量があり、金属で叩いたような特殊な音色。一度は試してみる価値ありです。
サウンドハウスの商品紹介
PLAYWOODは、コンプライト以外にゴールデンシタン、ホンジュラスローズといったマイナーな素材も扱っているようだ。
スティックマニアなら買ってみるのもおもしろそう。私にはまだお金と勇気がない、、、
高級スティックを全部買ってみたい
以上、高級スティックを紹介してみた。
楽器屋にもなかなか置いていない代物なので、知らなかったかもしれない。
高級でも音が良いわけではないので、注意しよう。好みの問題だ。













