5Aはメーカーが標準的なサイズとした商品をさす。だから初心者がどのスティックを買えばいいか迷ったときは5Aのスティックを買えばいいんだ。
そんな5Aのスティックの中でもおすすめの種類を紹介するね。あと5Aより一回り大きい5B、小さい7Aについても解説するよ。これを読んで周りの初心者ドラマーと差をつけよう。
おすすめのスティック5A
数ある5Aのスティックからおすすめを3種類紹介しよう。初心者はこの中から好きなスティックを選べばまず失敗しない。
店員さんに「どのスティックがおすすめですか?」と聞く勇気がないなら、これを読んで買うスティックをあらかじめ決めておこう(店員さんは優しいから聞けるのが一番いいけどね…)。
VIC FIRTH VIC-5A
VIC-5Aは標準的と評されることが最も多いスティック(たぶん)。その証拠にアーティストでも使用している人が多い。
またスタジオ内のちょっとした物販スペースにもよく置いてある。
楽器屋で店員に「おすすめのスティックはどれですか?」と聞くとこれを勧められるだろう。VIC-5Aはそれほどまでに標準的なスティックなのだ。
| 太さ | 長さ | 素材 | チップ |
|---|---|---|---|
| 14.4mm | 407mm | ヒッコリー | 涙型 |
Pearl 110HC
110HCはPearlのスティックでロングセラーになっているモデル。
製品名に5Aとは書いていないものの、Pearlの標準スティックといえばこれが該当する。前述のVIC-5Aと並んでスタジオに置いてあることが多い。
特徴は他の400mmを下回る短さ。多くのスティックは406,407mmほどであるのに対し、110HCは398mmと控えめなサイズに設定されている。力のない子供や女性でも比較的扱いやすいスティックだ。
| 太さ | 長さ | 素材 | チップ |
|---|---|---|---|
| 14.5mm | 398mm | ヒッコリー | 樽型 |
TAMA H2145-B
H2145-BはTAMAが販売しているスティックの一種。T
AMAは生産工場が日本にある。厳選されたアメリカ産の木材を日本に運送し、職人の手によって製造・選別されている。
TAMAは製品名を見ればおおよそのサイズ・形がわかるので、初心者でも好みのスティックを探しやすい。太さ14mmはH214-B、オーク材はO214-Bといった具合だ。
| 太さ | 長さ | 素材 | チップ |
|---|---|---|---|
| 14.5mm | 406mm | ヒッコリー | 樽型 |
その他のスティック5A
さきほどの3つほどではないけど使いやすいスティックを3つ紹介するね。
さっきの3種類が異常に人気なだけでこれから紹介するスティックもよく使われているものばかり。良いスティックには変わりないから安心してね。
PROMARK 5A
PROMARK 5AはアメリカのブランドPROMARKによって作られたスティック。
PROMARKのスティックはペアになっているスティックの個体差が小さい。重量は1.5gの差、音程は6Hzの差に収まるようにペアリングされている。
スティックのペアに差があるとうまく叩いても音色が変わってしまうほか、叩いている感触も変化してしまうのでこの調整はありがたい。
| 太さ | 長さ | 素材 | チップ |
|---|---|---|---|
| 14.4mm | 406mm | ヒッコリー | 涙型 |
WINCENT W-5A
W-5AはWINCENTが販売しているスティックだ。
特徴はやや高めなお値段。他のスティックが1,000円前後であるのに対し、WINCENTのスティックは1,500円とお高い。もちろん、値段相応に他のスティックとは違った音色を味わえる。
作っているのはスウェーデンの職人。彼らのこだわりが値段を高くしているのだ。仕方ない。滑り止めも独自のものを使用しており、他とは違った感触がある。
| 太さ | 長さ | 素材 | チップ |
|---|---|---|---|
| 14.3mm | 406mm | ヒッコリー | 樽型 |
LERNI S-145RW
S-145RWは最近登場したブランドLERNIのスティックだ。
独特の振り心地と感触が癖になる。他のメーカーよりグリップ側に重心があるので、指によるコントロールがしやすい。
また感触は無塗装でありながら比較的なめらかである。塗装によるつるつる感と、無塗装のザラザラ感の中間を味わえるので好む人も多いだろう。
| 太さ | 長さ | 素材 | チップ |
|---|---|---|---|
| 14.5mm | 406mm | ヒッコリー | 矢形 |
5Aとは – 標準スティック
冒頭でも軽く説明したけど、5Aというのは各メーカーが標準として売り出しているサイズのことだよ。
5Aという基準はあくまでそれぞれのメーカーが標準としたサイズ。だからドラム業界で5Aの規格が統一されているわけではないんだ。困っちゃうね。
それでも多くの5Aは、太さ14.0mm〜14.5mm、長さ406mm〜407mm、に収まっている。サイズが違うと言っても初心者は気にしなくていいぐらいの差だよ。
5Bとは – 大きめスティック
5Bは大きめのサイズをさす規格。太さや長さ、重さを5Aより増やしたのが5B。
だから5Aを使って「スティックが小さいな」と感じたら、5Bを試奏するのがいいよ。
5Bは力のある人や大きな音が必要なジャンルに向いている。演奏スタイルに合わせてスティックを選ぼう。
おすすめスティック5B
5Bのスティックでおすすめなのは下の3種類。さっき紹介した5Aと比較すると、大きさの違いが体感できておもしろい。
VIC FIRTH VIC-5B
Pearl 111AC
TAMA H216-B
7Aとは – 小さめスティック
7Aは小さめなサイズを表す記号。5Aより細かったり短かったり、軽かったりするのが特徴。5Bの反対だと覚えておけば話が早い。
5Aを握ったときに太すぎる・重すぎると感じたときは7Aを使うとフィットするかもしれない。
音量を必要としないジャンルや繊細なコントロールを要求されるジャンルで使いやすい。
おすすめスティック7A
7Aのおすすめスティックは次のとおり。7ACはオークを使っているので7Aの中でも音量を出しやすい。逆にM214-Bはメイプルを使っているので楽器本来の音色を活かしやすい。
ジャンルや音の好みを考えてスティックを選んでみよう。
VIC FIRTH VIC-7A
Pearl 7AC
TAMA M214-B
初心者におすすめの記事
スティックの5Aについて解説した。標準サイズの5Aはどんな人でも使いやすい。もちろん初心者にもおすすめ。
迷ったときには紹介したようなシンプルなスティックを選ぶと基準がわかって便利だよ。
スティック以外にも初心者が知っておくべき情報はいっぱいある。そんな情報を下の記事でまとめているのでよかったら見てね。























