タムとは
タムとは、スナッピーがない中型の太鼓をさす。ドラムセットでは、音の高さからハイタム・ロータムなどと、区別する。ロータムより音程の低いフロアタムを、タムに含めることがある。タムタム・トムトムとも呼ばれる。
タムの位置
タムは、バスドラムのうえに設置することが多い。下の画像では「ハイタム」「ロータム」が、いわゆるタムである。

口径(直径)や深さが小さいほど、高音が出る。ハイタムは音程が高く、口径が小さい。ロータムは音程が低く、口径が大きい。
画像では2つしかタムがないが、ドラマーによっては3つ以上セットすることがある。その際、ハイタム、ミッドタム、ロータムのように呼び方が変わる。
タムのスタンド
タムのスタンドは、バスドラに付属していることが多い。スタジオやライブハウスのタムも、バスドラのうえにスタンドがついているだろう。
タムを3つ以上使用する場合や、あえてバスドラにタムを設置しない場合は、専用のスタンドを使用する。
専用のスタンドを使う理由は、タムを3つ以上使う他、バスドラから離れた場所におきたい、バスドラをもっと鳴らしたいなどがあげられる。
タムのチューニング
スネア同様、タムにもチューニングが必要だ。
チューニングの必要性
タムのチューニングで調整するのは、主に2点。
- 音の高さ
- サステイン
音の高さ
タムの張りを強くすることで、音の高さをあげられる。タムは複数個を同時に使用するため、他のタムとバランスの取れた音にする必要がある。
よくなされるチューニングに、ハイタム、ロータム、フロアタムの順で「ドミソ」にする方法がある。ここでいう「ドミソ」はあくまで音の間隔の話をしており、ド=440Hzという訳ではない(難しい話になるので、パッと聞いた感じがドミソになれば良い)。
サステイン
サステインとは、音の伸びである。太鼓を叩いたとき、トーンとなるときと、トンとなるときがあるだろう。これはチューニングによって、サステインをうまく伸ばせているかがわかる。
多くの場合は、サステインが伸びるようにセッティングした方が良い。サステインを考慮したチューニングは、タムの裏面を中心におもて面とバランスを取らなくてはならない。最初は苦労するだろう。
片面ヘッド / 両面ヘッド
スタジオのタムは両面にヘッドが張ってあるだろう。しかし、タムによっては片面にしかヘッドを張っていないケースもある。片面のみに張った場合は独特な音がして、この音色を欲するケースもある。
タムで幅広いドラムに
タムの概要について紹介した。
ドラムセットは3点(スネア、バスドラ、ハイハット)があれば、最低限の仕事ができる。でも、タムがあることで、演奏にとても幅が出せるんだ。
ぜひタムについて勉強して、表現力を高めていってね。
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