ハイハットとは
ハイハットとは、2枚のシンバルを上下に組み合わせた楽器。両シンバルの間隔は足元のペダルで調整でき、間隔によって音が変化する。ドラムセットの一部に組み込まれ、主にビートを刻むのに使用される。
目次
ハイハットの位置
ハイハットは、ドラムセットの左手前に配置されることが多い。画像左下にあるのが、ハイハット。

ハイハットのパーツ
ハイハットのパーツは、いちいち説明しだしたら、かなり時間がかかってしまう。そこで、最低限わかった方がいい部分だけ紹介する。
ハイハットシンバル

ハイハットのシンバル部分であり、音を決める一番大事な箇所。写真からではわかりにくいけど、2枚のシンバルが重なってセッティングされている。
クラッチ

ハイハットシンバルのうち、上のハイハットを固定するためのもの。ネジみたいになっている。クラッチを固定することで、上のハイハットを動かせるようになる。
ハイハットスタンド
ハイハットシンバル以外の部分はまとめて「ハイハットスタンド」と呼ぶ(ことが多い)。注目ポイントは足元のペダル。これを踏んだり離したりすることで、ハイハットが開いたり閉じたりできる。
ハイハットの叩き方・踏み方
ハイハットは他のシンバルと異なり、左手・左足の両方を使って操作する(オープンハンドは例外)。だから、操作方法を知らないと操作が難しいかも。踏み方と叩き方の両方を見ていこう。
踏み方
まずは踏み方から解説するよ。ハイハットのペダルはバスドラのペダルと同じ形状をしており、似たような使い方をできる。ただし、踏み方は大きく異なる。
バスドラのペダルはビーターとよばれる先端の重しを太鼓に叩きつけるが、ハイハットのペダルはシンバル同士の距離を近づけるために使う。
つまり、ハイハットのペダルにはそれほど力をこめなくて良い。それどころが、繊細なコントロールが必要になる。
これを踏まえると、かかとを落として踏む「ヒールダウン奏法」がハイハットの踏み方として理にかなっていることがわかる。
叩き方
続いて叩き方も紹介しよう。
左手をスネアに置く場合、右手でハイハットを叩くことになる。必然的に腕をクロスさせる形になるのだがこれで正しい。
ただし、16分のビートを刻むときは両手を使うし、手をクロスさせない奏法のときは左手でハイハットを叩く。
基本は右手だけど例外もある、って覚えておこう。
ハイハットのオープン / クローズ
ハイハットは、足元のペダルで、シンバル同士の間隔を調整するよ。その間隔が開いていると「オープン」、閉じていると「クローズ」と呼ばれる。
でもこの両者の間には厳密な定義はない。ガッチガチに閉めたのもクローズだし、おおよそ閉まっているぐらいもクローズである。逆にいえば、好みの音色を作りやすいってことでもあるね。
ハーフオープン
ハイハットはオープンとクローズ以外にも、中間のハーフオープンが存在する。2枚のシンバルが適度にこすれて、ジュワーという味わい深い音が鳴る。
と言っても、これもどこからがオープンで、どこからがクローズなのかは厳密に定義できない。だからその都度、好きな開き具合を見つけたり、 アーティストの音に近づけたりしてみよう。
ハイハットは奥が深い
ハイハットの概要について解説したよ。どうだったかな。
ハイハットは手足両方を使う、唯一のドラムパーツということもあって慣れるまで時間がかかるだろう。
でも、開き具合や叩き具合で様々な表現ができるおもしろい楽器だ。
ぜひハイハットを使いこなしてみよう。
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種類 | 名称 |
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