クレッシェンド・デクレッシェンドの概要
- クレッシェンドは「だんだん強く」
- デクレッシェンドは「だんだん弱く」
- シンバルロールやスネアロールで表現
目次
クレッシェンド・デクレッシェンドの意味
クレッシェンドとは
クレッシェンドとは、強弱記号の一つで、「だんだん強く」を意味する。楽譜では「cresc.」や「<」で表される。クレッシェンドが書いてある箇所は、一般的に音量の増加を要求している。盛り上がっていく場面、特にサビの前で多用される傾向にある。
デクレッシェンドとは
デクレッシェンドとは、強弱記号の一つで、「だんだん弱く」を意味する。楽譜では「decr.」や「decresc.」「>」で表される。デクレッシェンドが書いてある箇所は、一般的に音量の減少を要求している。ディミヌエンドとも呼ばれる。
クレッシェンド・デクレッシェンドの楽譜表記
クレッシェンド・デクレッシェンドの定義を理解したところで、それぞれの楽譜上の表記を確認しよう。
楽譜によって、表記方法は少し異なるので、いろんなパターンに慣れておこう。
クレッシェンドの楽譜表記
クレッシェンドの表記は次の2パターン。

文字で「cresc.」と記される場合と、「<」を横に伸ばして記す場合がある。
どちらも演奏する際には、範囲内でだんだん大きくなるようにしよう。
範囲内とは、「cresc.」でいう横線、「<」でいう開き部分の終わりまでをさす。
クレッシェンドの範囲内で均等に音量を増加するのか、最後に一気に増加させるのかは曲による。
原曲を聴いて確認しておこう。
デクレッシェンドの楽譜表記
デクレッシェンドの表記は次のとおり。

画像では、デクレッシェンドの代わりに「ディミヌエンド」で表記している。
ディミヌエンドとデクレッシェンドは、同じ意味なので心配は不要。
表記が異なるだけだ。
クレッシェンドの叩き方
クレッシェンド・デクレッシェンドは基本的に、音量を上下させれば問題ない。
しかし特殊な奏法をした方が良いケースがいくつかある。
スネアのロール
スネアにはリム(縁)があり、これを叩くことでアクセントがついていく。

このような連打パターンは、徐々にリムに引っ掛けていく(当てていく)のがいい。
小さい音は真ん中で小刻みに動かす。徐々に大きくするところでリムにちょっとずつヒットさせていく。
ここでのポイントは、リムへの当たり方を少しずつ強くしていくことだ。
最終的には普通のオープンリムショットを連打する。
シンバルロール
シンバルを徐々にクレッシェンドしていく方法に、シンバルロールがある。
バラードやサビ前でよく使われる手法で、見かける機会も多いだろう。
下の動画がわかりやすいので、参考にするとよい。

スティックの腹で叩くこと、徐々に振り幅を大きくすることがポイント。
意識的に大きく小さく
クレッシェンド・デクレッシェンドについて解説したよ。
クレッシェンドもデクレッシェンドも、基本的には音量を上下させれば問題はない。
ただしシンバルロールやスネアのロールは、意識的に叩けば一気に表現力が増す。
この際だから、習得しておこう。