4つ打ちの特徴
- 1小節にバスドラが4回
- ダンスミュージックのノリ
- 近年の売れてるバンドに多く見られる
4つ打ちとは
4つ打ちとは、1小節の間にバスドラが等間隔で4回踏まれているリズムをさす。安定感があり、どっしりした印象を与える。ダンスミュージックの要素があることから、踊りやすいのも特徴。ハイハットやライドシンバルを裏拍で叩く「裏打ち」も、4つ打ちに含まれる。
ただし、ここでいう4つ打ちはバンドでの話だ。EDMやポップスの場合は、バスドラの代わりに低音の電子音が使用されることもある。
4つ打ちの楽譜
続いて、楽譜で4つ打ちを見てみよう。

小節ごとに4分音符のバスドラが入っている。これが4つうちの特徴であり、意味である。

バスドラが4回入っていればいいので、その他のフレーズは勝手である。16分音符でハイハットを叩いていても、反対に何も叩かなくても4つ打ちに変わりはない。
裏打ちの楽譜
4つ打ちの中でも、裏拍にハイハットやライドシンバルを叩かれるものを「裏打ち」と呼ぶ。

裏打ちは4つ打ちの中でも、特にノリやすく踊りやすいのが特徴。
4つ打ちの名曲 / バンド
4つ打ちは多くのバンドが利用している。その中でも名曲を紹介しよう。
天体観測 / BUMP OF CHICKEN
今なお活動を続けるBUMP OF CHICKENのおそらく一番有名な曲。

イントロ入ってすぐも、01:07のサビも4つ打ちだ。どちらも、力強いどっしりとした印象を受けないだろうか。
バスドラの低音がタイトに鳴り響くので、リズムが安定して感じられるだろう。
ちなみに、4つ打ちの曲はテンポキープ(同じ速度で演奏し続けること)が簡単なので、初心者にもオススメのコピー曲だ。
シャングリラ / チャットモンチー
ガールズバンドの代表格、チャットモンチーの中でも特に有名な「シャングリラ」。

冒頭から4つ打ち、00:05から典型的な「裏打ち」が聴かれる。
シャングリラのようなバスドラ4発だけのイントロは、他のバンドにも多々見られる。
シンプルかつ乗りやすい雰囲気を表せるので、非常に使いやすいテクニックだ。
コールアンドレスボンスや、曲のつなぎにも使えて便利だよ。
4つ打ちの使い過ぎ注意!
4つ打ちについて紹介した。いかがだっただろうか。
4つ打ちは難しくないのに、お客さんもノリやすい便利なリズムである。
その反面、使いすぎると曲同士が似てしまうので、4つ打ちを多用するバンドは力量を問われる。
近年、バンドマンの間で流行しているだけに、4つ打ち以外の部分に各バンドの特色が見えてくる。