- リムは、太鼓のふちのこと
- リムショットは、クローズドとオープンの2種類
- クローズドは静かめ、オープンは派手め
目次
リムとは
リムとは、太鼓のふちを指す。一般的には、スネアのふちを指すが、タムタムのふちを指す場合もある。金属でできており、ヘッド(打面)を固定するために使用される。フープとも呼ばれる。
リムショットとは
リムショットは、リムを叩く奏法を指す。リム特有のコツコツ、カツカツした音を鳴らせるので、太鼓の表現を広げられる。大きくクローズドリムショットと、オープンリムショットに分類される。
クローズドリムショットとは
クローズドリムショットとは、打面を手で押さえ、スティックでリムを叩く奏法を指す。通常、親指と人差し指でスティックをもち、残りの指は打面におく。バラードでよく使用される、コツコツとした音が鳴る。
オープンリムショットとは
オープンリムショットは、スネアの打面中央と、リムを同時に叩く奏法である。同時に叩くことで、打面のみを叩いたときより、高音で音圧のあるカーンという音がなる。打面を叩くときより目立つため、アクセントとして用いられることが多い。
リムショットのやり方
クローズドリムショットのやり方
クローズドリムショットは、次のやり方で行おう。
- 親指と人差し指でスティックをつまむ
- スティックを下にして、残りの指を打面におく
- 太い方の端をスネアにつけたまま、先端をあげる
- 手首を返すイメージで、スティックの腹でリムを叩く
オープンリムショットのやり方
オープンリムショットは次の方法で叩こう。ほとんど、打面のみを叩くときと変わらないよ。
- 打面のみを叩くとき同様、スティックをあげる
- 打面とリム、両方を同時に叩く
リムショットの楽譜表記
クローズドリムショットの楽譜表記
クローズドリムショットは、スネアが「×」になっている箇所で使用する。

音程的には、スネアなのに「×」が付いていたら、それはクローズドリムショットなので、注意しよう。

このように単に「×」とされる場合と、「rim」と表記される場合があるよ。
オープンリムショットの楽譜表記
オープンリムショットは、楽譜ではほぼ表記されないんだ。
というのも、単に打面を叩く奏法の延長線上にオープンリムショットがある、と考えるドラマーが多いからだよ。
その証拠に、オープンリムショットと一言で言っても、しっかりリムを鳴らす場合と、軽くリムに触れる場合がある。
とは言え、オープンリムショットをよく使う場面はある。
サビや間奏の盛り上がっているパートや、ロールのアクセントでは、オープンリムショットを使うようにしよう。
特にロールでリムを使えると、スネアの演奏にメリハリがつく。意識してオープンリムショットを使おう。
リムショットはここぞで使う
リムとリムショットについて紹介したよ。
リムショットと呼ばれるときは、クローズドリムショットとオープンリムショットのどちらをさしているかわかりにくいので、注意しよう。
それぞれ特徴的な音がなるので、ここぞという場面で使うようにしよう。