- シャッフルビートは、三連符の1,3こ目だけを叩く手法
- スウィングは、広義でのシャッフル
- 「跳ねる」ともいう
シャッフルビート・スウィングとは
シャッフルビートとは、三連符の1,3こ目だけを叩く手法である。軽快なリズムを生み出し、ブルースやロックに多くみられる。「ハネ」「跳ねる」とも呼ばれる。スウィングは、シャッフルよりタイミングの幅が広い。シャッフルのタイミングが多少ずれたものをさすとも言える。
音源で聴き比べてみよう。まずはシャッフルでないバージョン。
続いてシャッフルになっているバージョン。
今回はバスドラが跳ねているが、スネアなどで跳ねさせることも可能だ。
シャッフルビートの楽譜
シャッフルビートは、いわゆる三連符で表記される他にも、表記が存在する。
スコアの冒頭ないしシャッフルビートに変化する部分で、以下の記号が挿入される。

この記号は、8分音符の裏拍を三連符の3こ目として叩いてねという意味。
もし16分音符になっていたら16分音符の裏を跳ねさせよう。
ちょうどこのような具合に、左上に記載される。

また「=」ではなく「≒」で表記される場合も多い。
実際の演奏では三連符の3こ目ちょうどで叩いているとは限らないからだ。
シャッフルバンドの曲
では楽曲の中ではどのような使われ方をしているのだろうか。
ロックでの使用例を参考に見ていこう。
Holiday / Green Day
Green DayのHolidayは典型的なシャッフルビートである。

曲を通してシャッフルビートが使用されている。
サビのフレーズをスコアで表記すると、おおよそ次のとおりだ。

8分音符ではなく三連符で演奏することで、軽快なノリを作り出せる。
シャッフルビートの注意点
シャッフルビートはいざ演奏しようとすると難しいのではないか。
それは三連符に慣れていないことが考えられる。
練習した回数が少ないと、三連符の3こ目が早くなったり遅くなったりしがちだ。
メトロノームを使って手でリズムを取ってみたり、演奏を録音して聞き直してみたりして、徐々に改善していこう。
最初は難しくても、少しずつ感覚がつかめてくるよ。
シャッフルビートで軽快に
シャッフルビートについて紹介したよ。
スキップにも似た軽快なリズムは、楽曲の雰囲気を決める重要な要素になるはず。
演奏する際は8分音符のようになってないかよく注意して演奏しよう。
シャッフルビートのつもりが、思ったより跳ねていないという現象は多々起きる。