ドラム用語

【ドラム用語】フラムとは | ドラグ・ラフとの違い

  • フラムとは、叩く直前に小さく1度鳴らす手法
  • ドラグとは、叩く直前に小さく2度(ダブルストローク)鳴らす手法
  • ラフとは、叩く直前に小さく2度(オルタネイト)鳴らす手法

装飾記号の見方

大きな音符で表現されているものを「主音」、小さな音符で表されている音を「装飾音符」と呼ぶ。主音は強く叩き、装飾音符は弱く叩くのが一般的。

Rやrの記号はそれぞれ、次のような意味を持つよ。

記号意味
R右手で主音
L左手で主音
r右手で装飾音符
l左手で装飾音符

装飾音符の概要は理解できたかな。それではそれぞれの叩き方を見ていこう。

フラムとは

フラムとは、主音の直前に装飾音符を1度鳴らす手法をさす。もともとはマーチングから生まれた技法だったが、次第にドラムセットにも応用されるようになる。フラムを使用すると、ただ一発鳴らす以上に厚み・重みを出せる。

フラムの動きは下の動画で確認してほしい。ロックでよく使われるフラムの演奏法も解説している。

ドラグとは

ドラグとは、主音を叩く直前に装飾音符を2度鳴らす手法をさす。ラフと違いダブルストロークを使用するのが特徴。右手で主音を叩くとしたら、左手2発で装飾音符を叩く。フラム以上に主音にかけての盛り上がりを表現できる。

ダブルストローク(2つ打ち)が何かを知りたいあなたは次の記事をチェックしよう。叩き方も合わせて解説しているよ。

【ドラム用語】ダブルストローク(2つ打ち)とはダブルストロークとは、1回の振りで2発叩く奏法をいう。「2つ打ち」とも呼ばれる。シングルストロークではできなかった演奏も可能になるので、上達したいならぜひとも習得しておきたい奏法である。...

ラフとは

ラフとは、主音を叩く直前に装飾音符を2度鳴らす手法をさす。ドラグと違いシングルストロークのオルタネイトで演奏するのが特徴。右手で主音を叩くとしたら、右手左手の順に装飾音符を2発叩く。

ドラグと同じような装飾音符を叩くけど、叩く手が異なる。

シングルストロークだけで演奏できるフレーズを、ダブルストロークで演奏するのとやっていることは同じだよ。

装飾音符の一覧表

フラム、ドラグ、ラフの関係性をまとめたよ。

表を見てそれぞれの装飾音符をいまいちど確認しよう。

名称特徴叩き方
フラム小さく1度鳴らすl R
ドラグ小さく2度鳴らす(ダブルストローク)l l R
ラフ小さく2度鳴らす(オルタネイト)r l R

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分類単語
ビート8ビート 16ビート 4ビート 2ビート ビートの違い 4つ打ち 裏打ち 頭打ち シャッフルビート・スウィング グルーヴ
拍・リズム裏拍 走る・もたる 倍テン(ダブルタイム) 半テン(ハーフタイム)  縦(縦のライン) ブレイクダウン キメ 〇〇回し
音楽記号2拍3連符・3連符 2拍子や4拍子 変拍子  BPM クレッシェンド・デクレッシェンド 反復記号 音価 サスティーン・倍音
テクニックアクセント移動(4ストローク) フィルイン リムショット シンコペーション(食う) ゴーストノート ミュート・シンバルチョーク シングルストローク(1つ打ち) ダブルストローク(2つ打ち) フラム
その他かみて・しもて