表拍・裏拍の概要
- 表拍は、1,2,3,4のリズム
- 裏拍は、1,2,3,4の間にあるリズム
- 裏拍を感じると、音楽にノリが出る
表拍とは
表拍とは、4分音符でリズムを取っているときの4分音符をさす(当たり前のように感じるけど、後ほど解説)。日本語の語幹は、表拍で取っていると言われる。
表拍を楽譜でチェック
例として4分音符の表をみていこう。

4分音符の表拍とは、4分音符そのもの。
「1,2,3,4」とカウントすれば、それは全部表拍といえる。
裏拍とは
裏拍とは、4分音符でリズムを取っているときの4分音符の後ろ半分、すなわち後ろ側の8分音符をさす。英語をはじめとして多くみられる、リズムの取り方。裏拍を大事にしないと演奏できない音楽ジャンルもあり、裏拍の感覚は必須だ。
裏拍を楽譜でチェック
急に8分音符が出てきたので、びっくりしたかな。つまりこういうこと。

さっきまで4分音符で見ていたのを半分の長さにしてみよう。
すると8分音符が8こ並ぶ。このうち、奇数の位置にある「1,3,5,7」は、表拍で解説した「1,2,3,4」と意味するものは一緒。
その反対、偶数の位置にある「2,4,6,8」こ目を「裏拍」と呼ぶんだ。
4分音符で「1,2,3,4」とカウントしたときに数えられていない、1,2の間、2,3の間…それぞれに裏拍が実は存在している。
裏拍が重要な理由
とあなたも思ったかな? でもこの裏拍がないと楽器を演奏するうえで困ったことになるんだ。
裏拍のグルーヴ
一番困るのが、裏拍をメインに考えた音楽があるってこと。
日本の昔ながらの音楽は、表拍だけで事足りるかもしれない。
でも欧米の音楽はそうもいかない。なぜなら、彼らの生活に裏拍が染み付いてしまっているからだ。
そのため海外の音楽を演奏しようとすると、裏拍を意識しない場合非常に気持ち悪くなってしまう。
(日本の音楽すべてが表拍でリズムを取っているという意味ではないよ。昔ながらのリズムは表拍が多いっていう話。)
音符の細分化
裏拍を感じられると、音符をより細かく理解できる。
先ほど楽譜をもう1回見てほしい。表拍だけど感じるなら4分音符だけど、裏拍も感じるなら8分音符が必要になっていたよね。
つまり、裏を感じられるとより細かな音符も考えられるということなんだ。
楽器の演奏って、タイミングが正確なほどメリハリがついてかっこよくなる。
そのためにも、裏拍でより細かなリズムを刻めるようになっておくと役に立つ。
裏拍を感じる
表拍・裏拍について解説したよ。
裏拍を理解しておくと、それだけで世界が広がるよ。
裏拍を「感じる」練習、裏拍を使って「グルーヴィー」に演奏する練習は、相応に大変だけど必ず力になる。
これからは裏拍を感じて音楽をやってみよう。