アクセントの概要
- アクセントは「音の強弱」
- アクセント移動は「アクセントをつける練習」
- アクセントはたった4ストロークの組み合わせ
アクセントとは
アクセントとは、音楽においては強弱をさす。ことドラムにおいては、主に音量の大小をさす。アクセントのあるドラムは、メリハリがつきノリやすい。反対にアクセントのないドラムは、大雑把・バリエーションがなくなりやすい。なお、楽譜では「>」で表す。
アクセント移動とは
アクセント移動は、アクセントをつけるための基礎練習。16分音符で叩きながら、音の強弱をつける。練習自体はスネア単体を想定するが、他の太鼓やシンバルでも応用できる。ドラマーの基礎力向上には欠かせない練習メニューだ。
アクセントの記号
ドラムがアクセントについて考えるのは、次のような楽譜に遭遇したときだ。
(もちろん、曲によっては微妙なニュアンスすぎて楽譜に書かれていないケースがある。自分の耳を頼りにしようね。)

このうちの「>」がアクセントのマーク。

「>」がある箇所はアクセントをつけてねっていう意味だよ。
アクセントの4ストローク
じゃあ実際にアクセントをつけてみよう。

このフレーズを叩くとき、こういう叩き分けをすればよい。

ごめん。説明するね。これはそれぞれ次の叩き方を表しているんだ。
| 記号 | 名前 | 叩き方 |
|---|---|---|
| F | フルストローク | 高→高 |
| T | タップストローク | 低→低 |
| U | アップストローク | 低→高 |
| D | ダウンストローク | 高→低 |
フルストローク、タップストローク、アップストローク、ダウンストロークは振り方の種類だよ。
この4ストロークを使い分けることで、アクセントをつけられる。とりあえすそれぞれの叩き方をチェックしてみよう。
フルストローク(F)

フルストロークとは、高い位置から高い位置に叩くストロークをさす。アクセントを叩き、かつ次の音でもアクセントをつけたいときに使われる。
タップストローク(T)

タップストロークとは、低い位置から低い位置に叩くストロークをさす。音は小さいながら、しっかり鳴らす必要があり意外に難しい。
アップストローク(U)

アップストロークとは、低い位置から高い位置に叩くストロークをさす。あげるときに強く叩きすぎないように注意。
ダウンストローク(D)

ダウンストロークとは、高い位置から低い位置に叩くストロークをさす。叩いたら、低い場所でスティックをしっかり受け止めよう。
4ストロークの使い分け
4ストロークを使い分ければ、アクセントをしっかりつけられるんだ。
試しにさっき解説した楽譜をもう1度見てみよう。(ここでは右左右左の順で叩くことを想定して解説するよ。)

まず右手をダウンストロークしよう。つまり、高い所から叩いて低いところでスティックを受け止める。
続いて左手をアップストロークしよう。低い所から叩いて高い所までスティックをあげる。
また右手の出番。今度はタップストロークだ。低い所から優しく叩いて、同じ低い所に戻す。
このように左右のスティックを上下させることで、アクセントがついていく。
最初はアクセント記号を理解することすら難しいと思うけど、徐々に慣れてくるよ。ゆっくりの速度から丁寧に続けていこう。
アクセントで表現力UP
アクセント・アクセント移動について解説したよ。
アクセントができると、演奏の幅が一気に広がる。
ドラムソロでもアクセントを使いこなせると、一気にそれっぽく叩ける。チャレンジしてみてね。










